親子で楽しめる絵本ナビ

絵本と本と、たまにいいもの紹介します

チョコのたね

チョコレートをたべるとニキビができるのでチョコレートが苦手だった。今思うと、幼い頃、親がよかれとおもって私にチョコレートを食べさせてなくて、免疫がなかったのかもしれない。

大人になり、体が糖分を欲するようになってチョコレートの美味しさに目覚めたのだけれど。

 

そんなわけで、チョコレートが好きな女の子に憧れていたから、娘がチョコレート好きになってくれて嬉しい。

 

だって、チョコレートが好きって、かわいい。

楽しみも増えるし。

 

頂き物で美味しいチョコレートをもらうと、娘にも少しわけてあげる。これは高いチョコなんだ、と囁きながら。

 

チョコのたね

ちょっとした仕掛けが子供にはたまらない絵本。チョコをこすると、匂いがする。こすった指に匂いがうつって、目を閉じてしばし匂いを満喫する。

もっともっと、と食べるように匂いをかぐ。

こすりすぎて少し指先が熱くなる。

大人でも毎回そこは飛ばさずに熱心にやる。匂いを確かめる。

 

あー、今も目を閉じると匂ってくるかんじ。

 

五感がうっかり刺激されている。

 

ペロペロキャンディー

略して、ぺろきゃん。

姉妹あるあるがリアルにかかれている絵本。

姉の優しさと妹のズルさ。姉妹がいるひとなら、うんうんと頷かずにはいられない内容です。

ぺろぺろキャンディー

「妹ができてもね、最初は嬉しくてもすぐに嫌になるよ。だって、いろんな邪魔されるんだよ。」

もうすぐ妹が産まれる友達に教えてあげたと長女(6歳)が話してくれた。

姉妹の争いは絶えない。

 

お姉ちゃんとして生きるんじゃなくて、自分のまんまで生きて欲しい。次女を妊娠したときに私が願ったこと。だから、長女のことを誰もお姉ちゃんと呼ばない。

 

だからなのか?

日々対等に争う。手加減しない。

ほぼ3歳下の妹に対して。

 

ぺろぺろキャンディー

ぺろぺろキャンディー

  • 作者: ルクサナカーン,ソフィーブラッコール,Rukhsana Khan,Sophie Blackall,もりうちすみこ
  • 出版社/メーカー: さえら書房
  • 発売日: 2011/08
  • メディア: 大型本
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ぺろきゃん。の姉妹のお姉ちゃんはお姉ちゃんとして生かされている。産まれた順番も運命だとして受け入れて、人格が作られていくんだなぁと思ったりして。

どちらがいいんだろう。


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【87】だいじなおとしもの

海外の絵本、好きです。

だいじなおとしもの

最近買った絵本、こちらも洋物。

個人的に思う、海外の絵本のいいところ

  1. 色使いがとてもきれい
  2. 人生を、ただたのしんでいる
  3. 説教めいてない
この絵本ももちろんそう。
ぬいぐるみのうさちゃんを連れて、くまくんがピクニックにいきます。
赤いチェックのシートをひいて。

「ピクニックに行く人は人生を楽しみ方を知っている。」
「人生を楽しみたかったら、ピクニックに行け。」
ぐらいのことを本気で思っているので、ピクニックという言葉を聞くと心が弾む。

まぁそれはいいとして。


物があふれる時代だけども、お気に入りのものって子供にはあるようで、それは値段とか親の思い入れの強さには全く関係ないなぁと。
2歳の次女が家の中で行動をともにしているブタのぬいぐるみ。

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ブーブーという名前のようだ。寝かしつけをしたり、ごはんのときに横に座らせてみたり、よく面倒をみている。

何かを大事にする姿は微笑ましいものです。

【86】うさこちゃんとゆうえんち

もうすぐ2歳になる次女を図書館の絵本コーナーで解き放つとどうなるか。


5分後…

ミッフィーちゃんの絵本を2冊両手に抱えておりました。
ブルーナカラーというらしい、目を引く配色の絵本。膨大な絵本の中にあっても、どうしたって幼児の心は奪われるようです。

借りてきたのはコチラの絵本。

うさこちゃんとゆうえんち (2才からのうさこちゃんの絵本セット2) (子どもがはじめてであう絵本)

ゆうえんちとかかれてますが、ブランコにのったり鉄棒したり、どうやら公園に行ったらしいうさこちゃん一家。

家族で車に乗って。
遊び疲れたうさこちゃんは、帰りの車で寝てしまいます。

子連れファミリーにとって、何のへんてつもない休日だとおもう。

遊び疲れた子どもが車で寝てしまう。

これが1冊の絵本になるのです。
とてもシンプルに。

「これで、いいんだ。」
ということ。

ディックブルーナさんが、そう言ってくれてる気がして安心する。

生きることはとてもシンプルななずなのに、気づくと難しく、悩ましく、迷路に入り込んでることが多い。

ブルーナの絵本を読むたびに、安心するのです。

うさこちゃんとゆうえんち (2才からのうさこちゃんの絵本セット2) (子どもがはじめてであう絵本)

うさこちゃんとゆうえんち (2才からのうさこちゃんの絵本セット2) (子どもがはじめてであう絵本)







【85】ピーターラビットのおはなし

ずっと気になっていた絵本、ピーターラビット。
図書館でかりてきました。

キャラクターとしてのみ知ってるピーターラビット。

福音館書店からでている絵本は手のひらサイズで、図書館の本棚の1列がずらっとピーターラビットシリーズでした。

これが原点かな。
と借りてきたのはコチラ。

ピーターラビットのおはなし (ピーターラビットの絵本 1)


寝る前の私の絵本として読んでると、長女(4歳)が興味津々で近寄ってきました。
ウサギの本なの~?
そうだよ~。

ほそ~いタッチの繊細な絵と、たぶんこれから続いていく果てしない物語の序章が小さい絵本につまっています。
小さい絵本なのに、広がってる世界はきっと、とてつもなくスケールが大きいはず。


冒頭にさらっと、ピーターラビットのお父さんの最期が書かれてました。

これね、ビックリです。

なんと、マクレガーさん(近くに住むおじさん)に捕まって、ミートパイにされたらしい。

ウサギの肉で、ミ、ミートパイ。。

想像は、しないでおこうと思った。


ピーターラビットのお母さんは子供たちに言い聞かせます。
お父さんのようにミートパイにされないように気をつけなさいと。

そんなサバイバルな話なの!?!?!
美しい絵とギャップがありすぎるではないか。

ピーターラビット、もしや、ワクワクの物語なのかもしれない。

セットで欲しいな。

ちなみに、これたぶん幼児にはまだはやいとおもいます。
長女は半分くらいで、下の子(1歳)のみていた絵本の方をみてました。
ミートパイのくだりも、驚く様子もなく。

ピーターラビットのおはなし (ピーターラビットの絵本 1)

ピーターラビットのおはなし (ピーターラビットの絵本 1)





【84】うちのいぬ

なんということはない、絵本。

おうちに犬を飼っている家族の日常。
犬のいる暮らしがやわらかに書かれている。

ヘレン・オクセンバリーのはじめてのおはなしえほん (2) うちのいぬ

日常をこよなく愛したい、と常々思っているので、こういう絵本好きです。

TSUTAYAみなとみらい店の2階でよく絵本を買います。この絵本も、そう。
中古のフロアの一角に絵本コーナーがあるのです。
みなとみらいという場所柄か、人の出入りは多いので、毎回なにかしら名作どころがならんでたりする。

新しい絵本の折り目のない感じとかページとページの間だの匂い(絶対鼻を近づけてクンクンしてしまう)とか、中古絵本では味わえないものだけど、中古の絵本もなかなかのものだ、と思う。

所有者がいたという過去。
愛されていたのか、そうでもなかったのか、なんとなーく絵本の具合で想像できる。

そんなことを毎回まじまじと考えているわけでもないのだけど。

まぁ、値段も買いやすいので、「うちのいぬ」のようななんということもない絵本に出逢うこともできる。
決め手は、谷川俊太郎さんの訳だったこと。

絵本をたくさんみていると、この人の訳なら間違いない、と贔屓の訳者がでてくる。

私にとって、谷川俊太郎さんはそういう人です。

ヘレン・オクセンバリーのはじめてのおはなしえほん (2) うちのいぬ

ヘレン・オクセンバリーのはじめてのおはなしえほん (2) うちのいぬ








【83】どんな気持ち?

「いま、どんな気持ち?」

なーんてきかれたら、ドキッとします。
大人になると、心のなかを全部さらけ出して本音で話すことが難しい場合もある。
相手の気持ちを考えて先回りしたりして。

言ったら迷惑かなぁとか。
傷つけちゃうかもなぁとか。

ま、そんな大人の事情はさておいて。


色んな気持ちを知る絵本なら、コチラ。

どんなきもち?

絵もね、ばつぐんにいい。

黒とのコントラストが綺麗で。


言葉を知らない幼児は、感情を言葉で表せない。そのぶん、泣いたり怒ったりすることが多い。

次女(もうすぐ2歳)が産まれて間もないころ、朝起きると長女(当事3歳前)はいつも泣き崩れていた。泣きながら、怒っていた。

理由は単純で、寝る前には隣にいた私が隣にいないこと。

長女がねると、私はおっぱいとかの関係で場所を移動して次女の横でねていたので、長女が寝るときには隣にいたはずのママが朝になると忽然と姿をけしているというわけ。

この理由がなかなかわからず、毎朝大騒ぎだったのだ。

3歳前後、こういうことが頻発した。

感情を言葉で表すことができたら、対処するのは簡単なのに。

今では「ママがとなりにいないと寂しいでしょ!」と言うことができる。

はずかしいとか、うれしいとか、かなしいとか覚えたての言葉でストレートに心のなかを伝える子どもが、愛おしくもあり、羨ましくもあり。

子供ができて、たくさんの気持ちを知ったなぁと。
本当に色んな気持ち。

たくさんの気持ちを味わうってことは、人生がカラフルになるってことなんだなぁと。

この絵本をパラパラめくっていて、そんなことを思ったりする。

たくさんの色とたくさんの気持ちは、どちらもカラフル。

色が、黒に映えて綺麗なえほんです。


半年くらい前にかったけど、長女(4歳)にも次女(1歳)にもまだハマってません。
とてもいい本なんだけどなぁ。。。

どんなきもち?

どんなきもち?










【82】クリスマスをさがしに

イエスさまはどうやって誕生したのか。
かわいい挿絵で楽しく読める絵本。
クリスマスはとっくに終わりましたが、長女(4歳)がすきで、昨日も読みました。

クリスマスをさがしに

長女(4歳)の保育園では毎年クリスマス祝会というイベントがあり、キリストの生誕劇を園児たちが披露してくれます。

そんなこともあって、イエスさま生誕にまつわる絵本、なるべく史実に忠実なものをと探して見つけた絵本がコチラ。。

クリスマスのものがたり (世界傑作絵本シリーズ―日本とスイスの絵本)

が、、、、本気すぎました。

忠実なんだろうけど、絵も物々しくて、なんというか、隙がない。
いや、いいんですよ。これはこれで。
まじめなお話。それも必要です。


でも、寝る前に幼児と読むなら、断然コチラ。

クリスマスをさがしに

へ~マリアさまとヨセフはベツレヘムに向かう途中でイエスさまを産んだのね~
あ~、「かいばおけ」で産まれたんだよね~とか子供と話しながらとても和やかに本を閉じることができる。


ところで。
イエスさまって、本当にいたのかしら。
昔のことすぎてわからないけど、絵画とか聖書とかあらゆるものが残っているから、やっぱり、いたんだろうな。

歴史上の偉人たちって、時を経てなお語り継がれていることに驚く。
みんな信念はあったろうけど、自分は特別だなんて思ってなかった気がする。
わきでる使命感に導かれて行動した結果なんだろうなと。

その行動力、神様の仕業としか思えない。
見えない大きな力が働いてるとしか思えない。

坂本龍馬とかね。関係ないけど…。



ノンタンの凄さ

前に紹介したことのある絵本です。

ノンタン・タータンあそび図鑑

もうすぐ2歳になる次女も大のお気に入りになり、4歳の長女も相変わらず大好きで、ふたり同時に楽しめる貴重な絵本。

「しりとり」とか「間違い探し」「迷路」「足し算、引き算の感覚」「100までの数字の量感」などなど、知育と言われるものが、見事に網羅されている。

長女なんて、かれこれ3年近くずーっと大好きだ。成長とともに、興味の対象がかわってきている。
最近はノンタン1人とノンタン2人で3人。という足し算の基礎がかかれているページの質問をよくしてくる。
小学校に入るまでに覚えておきたいことはこの1冊を読み込んでおけば、十分なのでは?

なんて、思ったりする。
何歳でも楽しむところはあるのだけど、抜群にはまるのは、5歳の誕生日くらいかな。

きっと、点と点だった子供の知識が、みるみるつながって線になる。

お下がりの貰い物の絵本ですが、よくできすぎてるので、改めて紹介してみました。






【81】こぐまのくまくん

豪華絢爛。

こういう言葉の対極にある絵本。
落ちついた色あいの挿し絵と、静かにすすんでいく物語。

こぐまのくまくん (世界傑作童話シリーズ―はじめてよむどうわ 1)

何回読んでも飽きません。

長女(4歳)の去年のクリスマスプレゼントの1つです。
プリキュアのスカーレットバイオリンが欲しいと切望していた長女(4歳)。

Go! プリンセスプリキュア スカーレットバイオリン

何回聞いてもそれしか言わないので、あげることにしましたが、すぐに飽きるのは目に見えている。

というわけで、この絵本も混ぜておいたのです。

案の定、クリスマスから1ヶ月がすぎましたが、スカーレットバイオリンで遊ぶ長女はほぼ見かけません。ドレスアップキーもそのへんに放置されたまま。

そして、「こぐまのくまくん」。
ほとんど毎日寝る前の絵本に選ばれています。

くまくんとくまくんのお母さんのたわいもない日常のやりとりのお話が4つ入った絵本。

4つのお話をとおして、くまくんの人となりを知っていく感じ。

しみじみと、いい絵本だ。

と思う。

こぐまのくまくん (世界傑作童話シリーズ―はじめてよむどうわ 1)

こぐまのくまくん (世界傑作童話シリーズ―はじめてよむどうわ 1)


【80】101匹わんちゃん

クルエラの自叙伝があれば、読んでみたいと思う。クルエラという女のゴージャスでかなしいところに打たれるのだ。

江國香織さんのエッセイに書かれていた。

長女(4歳)が寝る前の絵本に昨晩選んでいた。

101ぴきわんちゃん (ディズニーゴールド絵本)

大人になって読むと、悪役にどこか惹かれる気持ちがよくわかる。

ディズニーのお話、子供向けの絵本は、とてもわかりやすく勧善懲悪になっているけども、現実はもうちょっと複雑で、スパッと勧善懲悪にならない部分もある。

悪にも悪に成らざるを得なかった過去があるんだろうし、その理由はとても興味深いなと思う。

クルエラとか、「眠れる森の美女」のマレフィセントとか。美しい女性たち。

まぁ、長女はクルエラに興味はもってませんが。ひたすら、ページにあふれる子犬たちの数を数えております(笑)

私も子供の頃、好きでよく読んでましたが、クルエラなどに興味はなく、ひたすらダルメシアンが101匹もいるおうちが羨ましかったなぁ。

なんて思ったりしながら、読みました。



【79】ことりのちいさなちいさなたまご

言うなれば、「スイーツ」のような絵本。
それも、和菓子屋さんで丁寧に作られた、少し洋風のお菓子。

そんな絵本です。

ことりのちいさなちいさなたまご (しかけえほん)

ページを開くたびにどんどんサクラの花が増えていき、最後は満開になったサクラが咲き誇る。
とてもシンプルな作りのしかけ絵本


おぉ~。


絵本とはいえ、満開になった桜は圧巻で、もうすぐ2歳になる次女からも思わず声がもれる。

桜と一緒に育っていくことりのたまごにも癒されます。


そう、この絵本。

桜ですが、作者は日本人じゃないんですよねー。そんなところも、余計に新鮮に響いてきます。

ことりのちいさなちいさなたまご (しかけえほん)

ことりのちいさなちいさなたまご (しかけえほん)


長野にすんでる姉が、行きつけの絵本屋さんで、姪っ子(長女4歳、次女1歳)にプレゼントしたいと相談したところすすめられたそうだ。 

とても、綺麗な絵本です。