親子で楽しめる絵本ナビ

絵本と本と、たまにいいもの紹介します

【78】ちいさなあなたへ

涙がとまらない絵本に出逢いました。

ちいさなあなたへ (主婦の友はじめてブックシリーズ)


私の隣でスヤスヤ寝ている長女(4歳)と次女(1歳)も、いつか白髪のおばあちゃんになるということ。

この先、たくさんの歓びと、たくさんの悲しみと、たくさんの悔しさとか怒りが子供たちに降り注ぐこと。

そして、同じように、ずっと見守ってくれていた母が私にもいること。

そういう紛れもない事実が 、突然、風が吹くようにふわっと、それでもぐさりとつきつけられて、ただただ涙がとまらない絵本。

長女は、涙でつまって声がでない私が相当興味深いらしい。
何度も何度も読まされます…。

その度に、やっぱり泣いてしまう。

どういう涙かわからない涙があふれる。

二人の娘たちがおばあちゃんになって、ぼんやりと人生をふりかえるとき、そこに私はいない。

それは決して悲しいことではないのだけど、そんなあたりまえのことに、ただただ涙があふれてくる。

100年くらいのながーい時間が、砂がおちてなくなるようなはやさで過ぎていく。
そんな絵本です。

ちいさなあなたへ (主婦の友はじめてブックシリーズ)

ちいさなあなたへ (主婦の友はじめてブックシリーズ)



【77】ごめんやさい

ほのぼの感ピカイチの絵本。

長女(4歳)も次女(もうすぐ2歳)も大好きで、寝る前の絵本によく選ばれている。

ごめんやさい


ダジャレって、おじさんのものだと思っていたけど、ダジャレめいた絵本は意外と多い。

文章の語呂がいいので、聞いてて心地よいんだろうなぁ。

かわいいイラストの野菜たちが、「ごめんやさ~い」と可愛く謝り続けます。
めくるたびに、「ごめんやさーい」「ごめんやさーい」と言ってると、妙に楽しくなってきたり。

なかなか謝りたくないときもあるけども、謝ることで、すーっと気持ちが晴れてくることもあるなぁと。



さて、謝るといえば。。。


幼児から少女へと変わりつつある長女(もうすぐ5歳)のことを怒ることも増えてきました。
激しく泣きわめく長女によりいっそうイライラが収まらなくなることも、まぁ、あります。

そんなときの、とっておきの言葉。

「さっきはごめんねー。」

ほとぼりが覚めた頃に言うのがポイント。

言われたほうは、「いいよー。○○もごめんねー。」というのが暗黙のルールです。

これ、言い出したのは長女です。
保育園の先生がおしえてくださったのか、初めて言われたとき、「あぁなんて大人げないんだ私は」と思いました。
そして、「なんていい言葉なんだ」と。


話がずれました。

「ごめんやさーい」

楽しい絵本です。

ごめんやさい

ごめんやさい

【76】パンダ銭湯

まるでコントをみているような絵本

パンダ銭湯

パンダ親子が銭湯にいくお話です。

脱衣室でパンダが脱いでいきます。
「え?そこ、服だったの?」
「あ、目はサングラスだったのね。」

思わず笑ってしまいます。
笑っている私をみて、長女(4歳)も笑っています。

伝染する笑い…。

何度も繰り返し読みたくなる絵本でした。
作者の笑いのセンスがひかってます。

そして、オチがわかってるのに、笑ってしまうのです。


パンダ。


なぜでしょう。

パンダって、面白い…。


子育てに笑いが欲しくなったら、この作者(tuperatupera)の絵本を読むといいかもしれません。
クスッてなります。

tuperatuperaの絵本。
コチラも面白いです。

パンダ銭湯

パンダ銭湯



1歳から2歳へ 写真でみる次女の絵本遍歴

あと3ヶ月で2歳になる次女。

選ぶ絵本が少しかわってきました。

1歳4ヶ月頃。
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色がはっきりしてわかりやすい絵本をよくひらいてました。
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みているのは、「いろ」。

不思議なもので、たくさんある絵本の中で今の自分にピッタリの絵本を選ぶのです。
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これもよく読んでいた。
「きんぎょはどこににげた」
「ぼうしとったら」

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そんなこんなで、月日は流れ、「ままー」とか「わんわん」とか「いたっ」とか言葉がポツポツでてくるようになり、少し長めの絵本をえらぶようになりました。


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読んでるのは、「くだものだもの」

長女(4歳)のときはあれやこれやと親が主導で絵本でもなんでも用意してきたけど、次女は、はっきりいって、ほったらかし状態。

それでもちゃんと自分のレベルを知り、自分が好きなものを選ぶんだなぁと感心しています。

みていなくとも、子供は勝手に育つみたいです。





【75】さむがりやのサンタ

長女(4歳)がサンタさんを待ちわびるようになって2回目のクリスマス。

ツリーをだすと一気にクリスマスムードが加速して、選ぶ本にもサンタさんがちらほらでてくるようになりました。

さむがりやのサンタ (世界傑作絵本シリーズ―イギリスの絵本)

ぶつぶつ文句をいいながらプレゼントを配るサンタさん。漫画仕立ての絵本です。
えんとつのあるおうちは入りにくいと愚痴をこぼしたり、おいてあるお菓子にケチをつけたり、とにかく文句が多いサンタさんですが、プレゼントを配るというお仕事はきちんとこなします。

そう、完全にお仕事なのです。
プレゼントを配ることが。

夢と希望にあふれたサンタさんでないところが、むしろリアルでいいのかなと。

長女(4歳)は漫画をまだよくわからないので、ヒトコマごとに区切られた絵の読む順番がわからず、指でさしさし読んでいってます。

タッチがおとなびているので、なが~く楽しめそうな1冊です。

さむがりやのサンタ (世界傑作絵本シリーズ―イギリスの絵本)

さむがりやのサンタ (世界傑作絵本シリーズ―イギリスの絵本)


ガツンと怒られた日、長女(4歳)が選んだ絵本はこれ!

子供たちがいろんなことをしてくれるので、毎日なんやかんや怒ってますが、たまにガツンと怒ることがあります。

私が疲れているのと長女(4歳)の機嫌の悪いのも重なり、悪循環が悪循環をよび、後から反省してしまうくらいガツンと。

怒られて、嗚咽がでるほど長女が泣いた日、寝る前に選んだ絵本はコチラ。


やさしっ!!!!!!

なんというやさしいセレクト。
特に「もりのなか」はモノトーンでかかれていてひっそりと静かな世界が広がっている、言うならばオーガニック絵本。
万人をも受け入れくれる包容力、そんなつつみこんでくれる絵本です。

怒られてしょんぼりしている長女(4歳)には、ピッタリの絵本だったみたいです。

絵本のもつ力に感心してしまいました。


【74】くだものだもの

「かいすいよくにはいかないスイカ」
「まんごーのまご、まごまごまいご」
「バナナはなんばん?ななばんよ」






だじゃれかっ!?

いいえ、これは絵本です。

くだもの だもの (福音館の幼児絵本シリーズ)

次女(1歳9ヶ月)がここのところ、よく持ってきます。

リアルにかかれた果物に目とか鼻とか口をかいたら、こんなに面白くなっちゃいました。といわんばかりの、作者が楽しそうに書いた絵本なんだろうなぁと。

特に、ニンマリして何かたくらんでそうなスイカが、いい顔してます。

語呂もよくて読みやすいので、朝からペロッと読める絵本です。

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慌ただしい朝、パパに「くだものだもの」をよんでもらう次女(1歳9ヶ月)

「パパイヤのパパ、パン焼いた」

ダジャレは続きます…。

くだもの だもの (福音館の幼児絵本シリーズ)

くだもの だもの (福音館の幼児絵本シリーズ)







【73】ブルドーザーとなかまたち

次女(1歳9ヶ月)が大好きな絵本です。
ブルドーザーやショベルカーなど重労働系のはたらく車たちが次々にでてきて大人でも興味深い絵本です。

ブルドーザとなかまたち (幼児絵本シリーズ)

もちろん主役ははたらく車たち。
なんですが、次女(1歳9ヶ月)の主役は違っていて…。

みえますかねー。
表紙右下に描かれている小さくて白い犬。

ブルドーザとなかまたち (幼児絵本シリーズ)

この白い犬がなんと全ページにわたり、工事現場をウロウロしていてまるで隠れキャラのように車のかげにいたり、荷台にのっていたりするのです。

犬はどこいるの?
つぎはどこ??
あ!こんなところにいたーーー!!

これがなかなかみつけ甲斐がありまして。
ページをめくるたびに、「わんわん!」「わんわん!」と犬をみつけては指さして喜ぶ次女。そういえば、長女も昔同じように犬を指して喜んでました。

犬ばかりみているようですが、やはりメインははたらくくるまたち。こういう絵本をよんでると、ブルドーザーをはじめとするはたらくくるまたちが見える景色は意外に多いことに気づきます。

たとえば、田舎の高速道路。車窓からみえる工事現場にあるショベルカーたち。電車の窓からみえることも。「あ、あれパワーショベルじゃない?」と子供たちにいうと喜びます。1つみつけてあげると、イキイキと自ら探すようになるので、時間もつぶせてよいです。

車好きの子供はもちろん、特に車好きでなくとも色々楽しめる絵本です。

ブルドーザとなかまたち (幼児絵本シリーズ)

ブルドーザとなかまたち (幼児絵本シリーズ)



【72】おでかけのまえに

昨晩、長女(4歳)が絵本棚からもってきた絵本で、珍しく次女(1歳8ヶ月)とふたりで聞いていた。

おでかけのまえに (福音館の幼児絵本)

長女が2歳頃よく読んでたなぁ。

「おでかけの前に子供にやらかされることあるある」がまとめられた絵本です。

ちょっとおでかけするだけなのに、子供という予測のつかない生き物のおかけで、大人だけなら全く不要な動きを余儀なくされる。

そうなのです。子供がいると、おでかけの前は、はっきりいって悲惨です。

仕事があるので毎朝おでかけ状態の我が家。

今朝子供にやらかされたこと。

  1. 長女(4歳)が珍しくおねしょした。
  2. 次女(1歳)がジャガイモを魚やきグリルの中に入れた。
  3. 次女が化粧ポーチの中からリップをとりだし口周辺に塗りたくった。
  4. 次女がバッグの中から社員証をだして首にかけウロウロしていた。(ないと会社に入れないので焦る)
  5. 携帯ラジオのヒモ部分を振り回していた次女。ラジオが顔にあたり、大泣き。
  6. 洗濯物かごの中の洗濯物を全部だされた。(だれがやったか不明)
  7. 外れかけていたけどまだ外れてはなかった網戸を次女がバンバンたたいて、外した。

やらかされたすべてのことに、もとに戻したりなだめたり、修理したりとフォローがついてくる。でもこれ、こどもがいなければ全く不要の動き。

どおりで。

ここ何年か、忙しいわけだ。

さて、絵本のなかのお母さんとお父さん。
子供が何をやらかしても、「あらあら、まぁまぁ。」と終始穏やか。

す、すごい。。。

そんな、理想が描かれた絵本です。

おでかけのまえに (福音館の幼児絵本)

おでかけのまえに (福音館の幼児絵本)






寝る前の絵本タイム、リラックスできるはずが、姉妹の争いタイムという現実

寝ているときは、森永のエンゼルマークのように、まさに天使な姉妹。

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なんですが、寝る前の絵本タイム、次女(1歳8ヶ月)の成長とともに日に日に姉妹の争いはエスカレートしていく。

1冊の絵本をふたりに読んで聞かせるというのが理想ですが、現実はというと。

争いその1

本棚からもってきた絵本、どちらが多いかでもめる。

次女(1歳)のほうが多いなんて長女(4歳)は許さない。再び本棚へ絵本をとりにいく長女。それをみた次女もあとをおってとりにいくため収拾がつかない。

争いその2

どちらが先に読むかでもめる。

絵本の数を同じにしてようやく落ち着いたと思うとすぐに次の争いが勃発。
そして、これも収拾がつかない。
最終的には、二人の本を開いて次女の本をよむふりをして長女の本を読むことで落ち着く。次女のほうを向いて、読んでる感をだしつつ、長女の絵本の文をチラ見&暗記して朗読。
次女のほうを向きすぎない、次女の本をたまにめくることを忘れないことも重要。

争いその3

どちらがママの横で寝るかでもめる。

パパ大好きな二人ですが、なぜか寝るときは圧倒的にママの人気が高い。そしてこの争いが最後の戦いとして相応しく、最も激しい。

年の功で私の横をゲットした長女と私の上に次女が背面から倒れこむ。ずりずりずりと重さを利用して間に入り込む次女。私の横に来て嬉しそうに微笑んだのも束の間、怒った長女に足をひっぱられ、部屋のすみっこまでひきずられる次女。ダッシュで私の横に戻る長女。泣きながら戻ってくる次女。
何度も繰り返されて、これも収拾がつかない。

最終的には、次女が私の上、長女が横で落ち着いたり、諦めた次女がパパの隣で寝たり落ち着きかたは日によって違う。

幼児でも女なので、争いは頭を使う。
長女は見えないところで次女の体をつねったりするし、次女は長女にやられるとすかさず親にいいつけにくる。「あいつにやられたー」と長女を指さしつねられたところを教える。


寝室から泣き声が消える日はくるのだろうか…。


そんな争いにまみれたなかで昨日読んだ絵本たち。

次女が選んだ絵本

長女が選んだ絵本


保育園のバザー、だすものに困ったらコレ!「持ちよりパーティーをしよう」レシピが便利

保育園のバザー、手作りのものを何か一品と言われると、困ります。悩みます。
あと、ママ友のおうちに呼ばれて何か一品つくっていこうかな、なんてときも。

そんなとき、こちらの本のメニューをよく作ります。
「持ちよりパーティーをしよう」
行正り香さんの本です。

持ちよりパーティーをしよう (講談社のお料理BOOK)

その辺にある材料でパパッと作れて、もしかしてお料理ができる人なんじゃないかと思われるであろう、いい感じのレシピがたくさんのっています。持ち運びに便利な容器や包み方がのっていたり、持ちよりパーティーを開く心得のようなものが書かれていて、かなり実用的。

週末の保育園のバザーにだした一品もこちらの本のレシピから。
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鶏胸肉のレモンロースト
マリネした鶏肉をオーブンで焼くだけ。
なんという手軽さ!そして、安さ!!
しっとりしていて柔らかく、レモンの香りがとてもいいうえに、ヘルシーという女子うけきわまりない一品。

持ちよりパーティーをしよう (講談社のお料理BOOK)

持ちよりパーティーをしよう (講談社のお料理BOOK)


あと、こちらの本とは関係ないけど
ウインナーロール
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ホームベーカリーで生地をつくって焼くだけの簡単パンですが、焼きたてはたまらなくおいしい。



「眠れる森の美女」しか読まなくなった長女(4歳)が久しぶりに選んだ絵本!どろんこハリー

眠れる森の美女」ブームが長女(4歳)を襲い、それ以外の絵本が読めずどうしたものかと思ってました。

オーロラ姫とフィリップ王子が森で出会ってダンスをするシーンを歌いながら踊ったり、階段を下りるときにエスコートするように強要したり、王子さまのキスで目覚めるシーンを(もちろん長女がオーロラ姫役)寝る前に何回もやったり、「王子さま」と起き上がるときの演じきっている姿に感心したりと、長女の「眠れる森の美女」エピソードは尽きない…。

この子は性同一性障害では絶対ない、と確信する。

まぁ、それはいいとして。

久しぶりに長女(4歳)が選んだ「眠れる森の美女」以外の絵本は「どろんこハリー」でした。


いきいきと読む私。

「じぶんのうちってなんていいのでしょう。」
「ほんとにすてきなきもちです。」

お風呂がいやすぎてうちを飛び出したハリー。すったもんだの末うちに戻ったハリーのつぶやきです。

子供のころから何度も読んだこの絵本、いつの間にか母親目線でハリーをみている自分に気づきます。

娘たちのおうち、私と夫も住んでいるこの空間を居心地のよい安心で安全な場所にしてあげないとなぁと、気持ち良さそうなハリーをみて思う。


「どろんこハリー」を読んで感じること、4歳の長女と私ではちがうんだろうなぁと。

あーおもしろかった。

どろんこハリー (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)

どろんこハリー (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)